Magento User's Guide Japanese Chapter 1: Magento の紹介
Magento とは? |
Magento は新世代のプロフェッショナル向けオープンソースのeコマースシステムであり、前例のない柔軟性と制御が可能です。 Magento を使えば、これまでeコマースでつまずきがちだった問題に遭遇することはありません。
Magento はオープンソースですから、コードはフリーで今すぐダウンロードできます。入手先は www.magentocommerce.com/download です。
このガイドでは、キーコンセプト、インストール方法、商品の登録までを紹介します。
要素と専門用語 |
Magento は販売のロジックやデザインなどの機能に応じた、いくつかの異なる要素(elements)によって構成されています。Magento システムの要素を表現する専門用語を大雑把に理解しておくことは、とても重要です。この章での専門用語は、目新しいものかもしれませんから、時間をかけて注意してお読みください。ただし、新しい専門用語に出くわしてそれが理解できなくても、落胆して諦めないでください。この点は最も重要です。この章は単に要素の紹介のための章であり、もっと詳しく次章以降で解説していくからです。
ウェブサイトとウェブストア |
Magento の最も強力な点は、複数のウェブサイトとウェブストアを単一のバックエンドで管理できる機能です。異なる URL の一括管理や、異なる言語で同一の製品を同じURLで表示し、かつ様々なステップに沿った方法でセットアップできます。ひとつの URL かつ、ひとつの言語で販売するときは不要な機能ですが、簡単に言語を追加できることは、将来のビジネス拡大に備える意味で重要な機能です。
ウェブサイト |
複数のショップであるか単一ショップであるかに関わらず、ひとつのウェブサイトで顧客情報や受注情報、ショッピングカートが共有できます。これにより、ショップそれぞれに独特の必要性に応じて、長期にわたる運用が可能です。
ストア |
ストアは様々な方法でセットアップできます。繰り返しになりますが、複数のウェブサイトにおける情報が共有できることを思い出してください。
ストアビュー |
ストアビュー(Store Views)は多言語の設定のとき、主に使われます。たとえば英語とスペイン語のストアが必要であれば、ひとつのストアを作って、それぞれの言語向けにふたつのストアビューを作成すれば良いのです。
ウェブサイトとストアの関係は、次のようないくつかのシナリオが考えられます。
シナリオ 2: ふたつのウェブサイトでそれぞれにひとつのストア
シナリオ 3: ひとつのウェブサイトで、ひとつのストアとひとつのストアビュー
運用が簡単なのはシナリオ3です。ただ、複数ウェブサイトと複数ストアの機能を理解すると、ある設定値のグローバルデフォルトの定義や、ウェブサイトのレベルとストアのレベルのどちらに設定値があるかが理解できるようになります。
アーキテクチャ |
Magento は Zend Fremawork のセキュアでスケーラブルなコードによって構築されています。Zend Framework が採用された理由はたくさんありますが、Zend Framework の基礎レベルにおいてオブジェクト指向のライブラリが提供されていることが大きいです。 Zend Framework により、Magento は次の3つの主義の採用が可能になりました。
- 柔軟性: ビジネスに対するソリューションは常に独特であると信じています。Magento のコードはシームレスなカスタマイズを許容します。
- アップグレード: コアのコードをコミュニティとカスタマイズから分離することにより、Magento はアップグレード機能を失わずに容易なカスタムが可能です。
- スピードとセキュリティ: ソフトウェアの効果を最大化し、セキュアなオンラインストアを提供するため、開発者は最適なコード標準を使っています。
次に、Magento のキーコンセプトと技術を紹介します。開発やデザインに携わる人ではなくても、ご自分のオンラインストアを構築するときの参考になるはずです。
コア(core) |
ダウンロードされたバージョンには、すべての機能が含む Magento のコアコードが core ディレクトリに入っています。コアコードは Magento コア開発チームが開発または承認したモジュールの集合です。コアファイルを編集することは、Magento のアップグレード機能を損なうため、推奨されません。
ローカル(local) |
ユーザのローカルコピーをカスタムすることにより、ローカル拡張ができます。ローカル拡張したファイルは local フォルダに置いてください。アップグレードを阻害しないため、および、コミュニティによるコントリビュートと区別するためです。ローカル拡張には複数のタイプがありますが、それらは同じディレクトリに置いてください。
ローカル拡張機能がコアコードと異なるのは、そのディレクトリのみです。
コミュニティ(community) |
コミュニティによるコントリビュートをダウンロードしたら、community フォルダに置きます。ローカル拡張と同様ですが、追加の機能や Magento のアップグレード機能を損なわないように、コアコードやローカル拡張とは分離します。
エクステンション(extension) |
Magento の機能を拡張するためのファイルパッケージです。新しいバージョンの Magento へのアップグレードのとき、その拡張された機能が阻害されないことを保証するため、コアコードの変更には厳格な条件があります。
エクステンションは管理パネルからインストールするか、Magneto Connect でダウンロードできます。インストールについての詳細は次章以降で解説しますが、ここでは3種のエクステンションの概要を述べます。
エクステンションは上記の2つのディレクトリのどちらか(local か community)にあります。
モジュール(modules) |
モジュールは Magento の特徴や機能を拡張します。他のソフトウェアでもモジュールの概念が採用されているため、ご存じかもしれません。代表的な例は支払いゲートウェイの統合や、プロモーションツールです。
インターフェイス(interface) |
インターフェイスは、ストアのフロントエンド機能と、視覚的な出力を決定するテーマファイルの集合です。インターフェイスはウェブサイトのレベルやストアのレベル、あるいはウェブサイト並びにストアのレベルに対して、管理パネルを通して割り当てられます。インターフェイスの割り当てについては次章以降で解説します。ここではテーマの構成要素について述べます。
テーマ(theme) |
テーマはレイアウトの集合体で、ストアの見た目を決定する、テンプレートやスキン(skin)ファイルで構成されています。Magento は複数のテーマを一度にロードすることができます。テーマには次のふたつのタイプがあります。
- デフォルトのテーマ - すべてのインターフェイスには ‘default’ という、そのインターフェイスの主たるテーマが入っています。ストアにインターフェイスを採用したら、アプリケーションが自動的に ‘default’ テーマを探し、フロントエンドにロードします。ストアのデザインをカスタムするには、このテーマを変更するか、デフォルトではないテーマを追加作成することでデフォルトと並列で運用します。ストアにエラーが出ないように、デフォルトのテーマには必要なレイアウト、テンプレート、スキンが含まれていなければなりません。よって、デフォルトのテーマはテーマ階層の最下部にあたります。
- デフォルト以外のテーマ - デフォルト以外のテーマでは、必要に応じた分のファイルのみが求められます。この種のテーマは、たとえばシーズンごとに入れ替えるデザインに適しています。デフォルトのテーマをすべて入れ替える必要はありません。入れ替えたい画像や CSS を作成すれば、いつものストアからクリスマス向けのストアへと簡単に変更できます。
テーマの構成要素を見てみましょう:
- レイアウト(layouts) - レイアウトは基礎的な XML ファイルで、ページに対するブロック構造を定義しており、META 情報とページの見た目を制御します。レイアウトファイルはモジュールごとに分割されていますから、すべてのモジュールにはそれに対するレイアウトファイルがあります。
- テンプレート(Templates) - テンプレートは PHTML ファイルで、見た目のロジックや、機能を指定する (X)HTML マークアップと必要な PHP タグが含まれています。
- スキン(Skins) - スキンは JavaScript、CSS、および画像ファイルで構成されます。ブロックの (X)HTML を飾るためのものです。え、ブロックって何? 良い質問です。安心してください、すぐに出てきます。
ブロック(block) |
ブロックは Magento のシステムと、見た目や機能を区別するための方法です。ブロックにはふたつの種類があり、これらはストアの見た目に対して一緒に動作します。
- 構造ブロック(Structural Blocks) - このブロックの目的は、ストアページにおける見た目の構造を指定することです。たとえばヘッダ、左カラム、メインカラム、フッタなどです。
- コンテンツブロック(Content Blocks) - それぞれの構造ブロックの中にある、コンテンツのためのブロックです。ページにおける特徴の機能性の表現であり、テンプレートファイルを読み込んで (X)HTML を生成し、構造ブロックに挿入します。たとえばカテゴリリスト、ミニカート、商品タグ、商品リストなどです。
Magento の開発や設計を行わないつもりであれば、テーマについてこれ以上知っておく必要はありません。開発やカスタムモジュール、カスタムインターフェイスの設計に興味があれば、「Chapter 12: Designing and Developing for Magento」をご参照ください。ただし、その前にこの本を最後まで一読しておくことをおすすめします。この章に続く2-3章は特に重要な情報が含まれています。
original: //www.magentocommerce.com/wiki/welcome_to_the_magento_user_s_guide/chapter_1







